はい、年の瀬ですねー!

あなたは今年は何をしましたか?私は、、、何したんだろう?という1年でしたが、きっとみなさんいろんなことをしたでしょう!思い出して!

ということで、今年最後(かわからんけど)の読書としての「NewSQL徹底入門」です!

というわけでありがたいことにいただいてしまったのです!元々買おうと思っていたのでさらにありがたいw

ということで読んだ感想を書いていきたいと思います

NoSQLとぼく

その前にNoSQLとぼくの思い出を書いていこう、ぼくがかつて所属していた組織では各サービスにおいて大きな技術採用への裁量があった、今も多分変わらないと思うけど。それもあって、当時多分日本でも1、2を争うくらいにNoSQLの数が多かったんじゃないだろうか、Cassandra、MongoDB、kumofs、HBaseなど。あと異色どころでは、Voldemort、なんてものもあった(殆ど知らないと思いますがめちゃくちゃ運用大変そうだった記憶)

その中でNoSQL自体は僕の中である意味特別なものになっていった気がしている。フィットするユースケースにおけるNoSQLの選択というのは、それはある意味部分最適の極みだと思う。

あるユースケースにフィットさせるデータベース、これが部分最適でなくてなんだろう、全力疾走で細い道を走ってるみたい、道からそれたら大変だけど、逸れなければ良いんだ、最高だ。

その中ででてきたNoSQLを置き換えるためのNewSQL、ぼくは最初どう見ていたんだろうなぁ、と思うけど余り好意的ではなかった気がする。

NewSQLとぼく

NewSQLだ。ぼくがNewSQLを初めて聞いたのはVoltDBじゃないかなぁと思う(今見たらteradataさんの一員になってるみたいで驚いた)

出てきたときは驚いたもので、「分散処理でスケールできるSQLデータベース!」「インメモリ処理!」「NoSQLもういらない!」みたいな話も聞いた気がする。

それを聞きながら僕は「いやいやNoSQLはそういうもんじゃないしなぁ」って思っていた気がする。

そこから時間も過ぎていき、気づけばCloud Spannerがでて、TiDBがでて、CockroachDBがでて、YugabyteDB、そしてAurora DSQLと群雄割拠している。

この本にもあったけど、RDBとNoSQLの機能は歩み寄りを見せているとはいえ、NoSQLのユースケースは更に細く、小さくなっていくだろうな、という印象をもった。

間違いなくNewSQLは数々会った無くなっていった技術とは違う、ある程度定着した技術スタックになったんだろうなと思うわけです。

名前だけなんとかしてほしいけどもう遅いw

この本を読んで

この本を手にとって最初に思ったのは「意外にちっさ!」で、ほんとにコンパクトにまとまっている本だなぁと言う印象です。最近大きな本が多い中でいい感じでしたw

で、中身を読むとこれが中々無骨な中身です。「NewSQLまでの歴史・進化」「各製品の技術概要」「NewSQLを形作る要素技術」「NewSQLの利用事例」などNewSQLについて知りたい人がまず知っておけばいいと思うことがちゃんと書いてありました。

4章の要素技術周りは知らない人にこういう技術で動いているよというのにとてもいい章ですし、個人的に分散トランザクションの仕組みは好きなので、5章も楽しい。
「なぜノードが分散しているのにトランザクションが実現できるのか?」このシンプルだけど難しい疑問に答えているのがこの章です。DSQLとSpannerの考え方の違いも想像しながら読むと面白いですよね。

ただ、僕はデータベースの事例話大好きマンなので7章を楽しく読みましたw
ぼくはなにかの選定事例を見る時に気になるのが「なぜそれを選択しようと思ったのか」「その中のどんな技術がそれに寄与したのか」「具体的にどんな効果がでたのか」で自分で導入する際にもそれが役に立つと思っているのですが、その辺の内容を摂取して行くにはとてもいい章でした。海外事例から国内事例までいろんな事例が色んなパターンで書いてあるので是非参考にすると良いと思いました。

NewSQLは市民権を得たのか

どうだろう。

さっきもちょっと言ったけど、すくなくともNewSQLは選択肢に入るようになった。とは言えると思う。

ただ、正直今までのRDBで行けるユースケースがほとんどであって、例えば新規選定においてはRDBが8割以上、それが行けないユースケースなどの2割がNewSQL、それに合わないいくつかがNoSQL、みたいな区分けになっていくんじゃないかなぁと思っている(ただの想像)
実際にはその組織の技術スタックなどにもよるので一概にそうは言えない所もあるけど。

こんな感じ?AI様々。

もちろん分散によるスケール、運用での停止のリスクなどスケールによらない場合もありつつ、コストは高くなりがちなのでどこでも使えるというものでもないと思うわけです。

ただ、間違いなくデータベース選定の際の存在感は大きくなってるよなぁと思います。なのでここらで一度NewSQLというものがあるらしい、ではなくNewSQLってものがあってね、といえるようにこの本でしっかりキャッチアップしましょう!

では、良いお年を!

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