こんにちわ!こんにちわ!

今週末にかけては送っていただいたこの本「マルチクラウドデータベースの教科書」を読んでました!

元々レビューアとしても参加させていただいていたのですが、レビューした内容が取り込まれていてよりよく昇華していました、、、!

ということでこの本を読んだ感想と、読む中で考えていたことなんかを書いていければと思います!

「マルチクラウドデータベースの教科書」

最初にこの本の紹介をしていければと思います!

まず現代においてマルチクラウドという選択肢は一般化してきていると感じます。AWSを使いつつ、Google Cloudも使うとか、Azureを使うとか、OCIも最近は入ってくるのでしょうか?

そのための理由はいくつかあって、機能面で得意なクラウドが別であるとか、そもそもクラウドロックインをしたくないとか、色々あるはずです。

ロックインとは?という論点もあるとは思いますが、その中でデータベースからみた、マルチクラウドとは?マルチクラウドを行う際にデータベースは何を考慮すべきなのかなどがまとめてある本なのかな?とまえがきを読む段階では思っていました。

クラウドサービスのデータベース

クラウドサービスのデータベースサービスってめっちゃ多いですよねw

代表的なもので言えばAWSでいえばAuroraやDynamoDB、AzureだとCosmosDB、Google CloudはやっぱりCloud Spannerでしょうか?OCIのクラウドサービスについてはあまり触れたことがなかったのですが、Heatwaveなどは聞いたことがあるのではないでしょうか?

本書にはクラウドデータベースのオーバービューが満載されています。各クラウドにはどんなデータベースがあって、どういう利点があるのかが書かれているので、自分の使いたいユースケースの場合はどんなデータベースを使えば良いのかな?という足がかりに使えるのは良いなと思いました。

例えば新しいWebサービスを構築するとして、AWSのサービスならAuroraとかを使えば良いって何となく分かるけど、今回Google Cloudを使おうと思っていて、Google Cloudの場合はどのデータベースを選択したらいいのか、、、?と思ったときにAlloyDBだな!じゃあAlloyDBってどういう事ができるのかな、、、なるほどMySQL互換はなくてめっちゃPostgreSQLで、分析クエリも投げられるんだね、設計思想が違うのかな?

みたいな事を調べやすいわけです。

DBaaSって増えたよね

そして、本書の特徴的な点として、いくつかのDBaaSについても書かれています。

クラウドサービスに限定されないデータベースサービスとはなにか?と考えたときのマルチクラウドデプロイメントな構成を取ることができるデータベースサービス達、いわゆるNewSQLサービス郡についての情報もこの本には含まれています。

代表的なものとしては、CockroachDBや、YugabyteDB、TiDB、Neonなどのサービスです。

Neon、、、はちょっと毛色が違うサービス(フォーカスしているのがデベロッパーエクスペリエンスな気がしますが良いサービスです)ですがそれ以外のマルチクラウドや、マルチリージョン的な機能を提供しています。

これらのサービスについてそもそもどういうサービスなのか?どういう機能があるのか?そしてどう使えば良いでしょうか、、、これらのデータベースを必ず使わなければならない、ということではないですが、フィットするユースケースなのに使わなかった、みたいな事を避けるためには基本的な知識をつけることが必要です。

本書にはそのような今まで書籍としてまとめた形で各DBaaSの内容が読める本はなかったのでこれが書籍という形で読めるのは良いと感じました。

じゃあマルチクラウドっていうけどどう構成したらいいの?

マルチクラウド!マルチクラウド!言葉としては良く聞きますが、本当にマルチクラウドが必要なの?

そう思う方もいらっしゃると思います、もちろんマルチクラウドにしなければならない、ということはありません。ですが様々な要件によりマルチクラウドである必要に迫られる場合はあると思います。

例えばマルチクラウドにする場合は、もちろんPublic Networkを通すことになる場合もあるわけですが、その場合のデメリット、どういう事を考慮するべきか、みたいなこともかかれていたり、マルチクラウドでのレプリケーション戦略をどうするべきか、みたいなものも書かれていたりして、データベースのサービス概要みたいな、具体的な内容と合わせて、このような汎用的なアーキテクチャをどうするべきか、という内容が含まれている点はここに書かれているデータベース群にはニューフェイスが増え続けていく中でも普遍的な知識として良い内容だなぁと感じた点でした。

時代時代のアーキテクチャにはどうしてもデータベースの進化という点が影響を及ぼしていくと思いますが、その点においての2024年現在の基礎的な知識をつける、という意味においても個人的には5章は特に面白い章でした。

初学者からエキスパートまで楽しめる本でした

終始、優しい言葉でマルチクラウド時代のデータベースと、データベース戦略について語られており、データベース初学者に非常にいい本でしたし、エキスパートの方たちにはマルチクラウドデプロイメントの構成を考える際の足がかりにできる内容が詰まっていて、エキスパートの方も持ち帰れる物がある本だと感じました。

個人的にはコラムも面白くて楽しく読ませていただきました、コラムにDatabricksの章があって嬉しかったです!(最後にそこかい)

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